『12人の怒れる男』は、12人の陪審員が1人の若者の生死について決断を迫られる際に起こることに関する劇です。ドラマの冒頭で、すでに真相は全て法廷で明らかになっています。さて、陪審員たちは陪審室にいて、そこで決定を下すまで留まることになります。12人の男たちが最終判断を下す前に、彼らは多くの問題に直面することになります。事実に加え、彼らはその若者についての感情や、彼らの個人的な生活や悩み、そして他の陪審員たちに対する彼らの感情を考慮せざるを得なくなります。
次の場面は、すべて陪審員室で起きます。そこでその若者の有罪・無罪の評決が行われるのです。
[PP.94-96]
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陪審員長: 多数決に反対の方はいますか?そう言ってテーブルを見回すと、全員が互いを見つめ合ったまま沈黙が流れた。
陪審員7: 結論は簡単だよ。
陪審員長: 「有罪」と思う方は、挙手を願います。8-9-10-11・・・。有罪に11票。では無罪と思う方は?
陪審員8番が手を挙げた。全員が彼のほうを向いた。
陪審員3 (8番に): 君は、完全に間違っている。
陪審員長: 11対1。有罪に11人、無罪に1人。さて、我々1人1人が何を考えるかについて分かっていますね。
陪審員3 (立ち上がり、8番に向かって): 君は、彼が無罪であると本当に思っているのか?
陪審員8 (静かに): 分からない。
陪審員7 (陪審員長に): 6日経っても彼は分からないな。
陪審員12: 6日もあればギリシャ語だっておれは覚えられるぜ。アルファベットを習うみたいなもんだ。
陪審員8: 私はこれがアルファベットのように簡単だとは思わない。
陪審員3: おれはあれほど有罪らしい奴はこのかた見たことがないぜ。(再び座る)
陪審員8: 有罪の男はどんな風に見えるんですか。彼は、我々が有罪であると言うまで無罪です。我々は彼の顔つきで投票するのですか。
陪審員3: お前は俺と同じ裁判を聴いていたんだよな?そいつは人殺しなんだよ。分かってんだろ?
陪審員8: どこをどう判断したら分かるというのか、人が殺人者かどうかなんて?
陪審員3 (彼に少し怒って): おいおい、あのさ…。
陪審員8 (落ち着きつつも強硬に): 知りたいものだね。教えていただこうか、人殺しをする顔とかいうものを。たぶん、あなたは私が知らないことをご存じなんでしょうから。
陪審員4: ちょっと待った!あんたはどの点でこの少年が有罪じゃないと考えているんだね?
陪審員8: 彼はまだ19歳だ。
陪審員3: 十分だろ。純粋な、まだ幼い19歳の子供です―ってか。
陪審員4 (3番に): まあ、そうだよな。だけれども、感情的な議論は避けよるべきなんじゃないかね?
陪審員3: 1ダースものいろんな証拠が挙がってんだよ、もっかいそれをリストアップするか?
陪審員8: いいや。
[PP.96-98]
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http://blog.livedoor.jp/eigokyoukashoreview/archives/51610701.html
http://2chnull.info/r/english/1253717625/148-152
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1154216971
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