2011年4月11日月曜日

[P.10]Part 1: Prep 3 金太郎

 昔々,スティーブという名の少年がおりました。彼は母親と一緒に,山奥の,どの町や村からも遠いところに住んでいました。実際,彼らは山奥深くに住んでいたので,全く誰にも─きこりや狩人にすら─出会いませんでした。
 スティーブは普通の少年ではありませんでした。彼は並外れて力が強かったのです。赤ん坊の時でさえ,自分の体よりも大きな石を頭の上に持ち上げることができました。もっと大きくなってからは,大きな岩を山の谷間の向こう側へ投げて楽しみました。最初,彼の母親は驚きました。彼女は息子がなぜそんなに怪力なのか分かりませんでした。それどころか少し怖くなりました。
 でも,少しずつ,彼女は息子の怪力に慣れ,同じような巨岩や巨木が窓のそばを飛んでいてもほとんど気づかないまでになりました。彼女はいまや,スティーブが怪力であることをありがたく思いました。彼は木を切り倒し,畑の手入れをするのを手伝いました。
 スティーブはほかの子供に一度も会ったことがなかったので,動物たち─ウサギたち,イノシシたち,サルたち─と親友になりました。スティーブは山の中で動物たちと遊び,彼らの言葉を話せるようになりました。

http://blog.livedoor.jp/eigokyoukashoreview/archives/51483146.html

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